トリック 2005 11 10
底値圏ならばともかく、
下げ相場の途中で、「下ひげ」が出た場合は、注意が必要です。
つまり、下ひげが出たからといって、下げ止まるとは限らないのです。
具体的には、下の図で、日足チャートの「水色で囲んだ日足」を見てください。
何となく、ここで、株価が下げ止まる感じがするでしょう。
しかし、この日足を、分足チャートに直してみると(さらに下の図)、
下げ止まりとは言えない事情があるのです。
分足チャートで、AやBやCの時点で、信用売りをした人たちが(空売り)、
相場の終わり近くなって、利益確定のために、買い戻しをするのです。
それが、分足チャートで、水色の円で囲んだ部分です。
そういうわけで、このような場合は、下ひげは、トリックと言えるでしょう。